ドイツ移住で陥ったサンク・コスト効果。あなたの転職は大丈夫?
転職には、一大決心が必要だ。 転職なんて当たり前、終身雇用の時代は終わった、なんて言われても、転職は自分自身の人生、そしてキャリアを左右する大きな決断であることには変わりない。 だからこそ、人は迷い、悩む。 本当にこれでいいんだろうか、いやここで妥協はできない、前職よりキャリアアップしなければ意味がない……などなど。 そう、大きな決断を前にすると、人はさまざまな葛藤をする。
転職には、一大決心が必要だ。 転職なんて当たり前、終身雇用の時代は終わった、なんて言われても、転職は自分自身の人生、そしてキャリアを左右する大きな決断であることには変わりない。 だからこそ、人は迷い、悩む。 本当にこれでいいんだろうか、いやここで妥協はできない、前職よりキャリアアップしなければ意味がない……などなど。 そう、大きな決断を前にすると、人はさまざまな葛藤をする。
コロナ禍で、わたしたちの働き方は変わった。 いままでデジタル化に乗り気じゃなかった人たちも、この状況ではそうは言ってられず、なんやかんやリモートワークを取り入れたんじゃないだろうか。 さてさて、そんななかで、転職市場はどうなったのだろうか。 刻一刻と変化する転職市場の動きのなかでもとくに注目したいのは、「未経験可」の転職募集がずいぶん減ったことだ。
「あっ、ねぇ。花火、花火!ほら、後ろ見て。花火あがってるよ!」 レイカに促されて後ろを向くと、眼下に広がる東京の夜景の中に、ポッ、ポッと、小さな光の花が咲いては散っていくのが見えた。近くから見上げればきっと迫力があるのだろうけれど、これだけ距離が離れていて、しかも上から見下ろす位置だと打ち上げ花火もおもちゃみたいだ。
「面接」というと、どんなイメージをお持ちだろうか。 わたしがまず思い浮かべるのは、真っ白い部屋だ。 ドアを開けたらぽつんとひとつパイプ椅子が置いてあって、奥に長テーブルがあり、3つくらいイスが並んでいる。 長テーブル側には、しかめっ面をしたスーツ姿のおじさんたちが並び、手前のパイプ椅子には、背筋をピンと伸ばし、緊張で声が震える学生が座っている。そんなイメージだ。
今から四半世紀も前のこと、ロンドン・ヒースロー空港で働いていた私は、二人のヒロさんが大好きだった。 二人は同い年で、どちらも実年齢よりかなり若く見えたけれど、妻子ある36歳の中年男性だ。 二人のヒロさんの名前は、ヒロシとヒロユキ。 ヒロシさんの方は単に名前を縮めてヒロと呼ばれていたけれど、ヒロユキさんにはサイモンという呼び名がつけられていた。
10分ほど遅刻して懇親会の受付を済ませると、もう全員が席についていた。 会場になっている居酒屋が自宅の近所だったため、一度家に帰っていたら遅くなってしまったのだ。 恐らく自分が最後だろうと思っていたので期待はしていなかったのだが、思いがけず目当ての席は空いていた。
「縁故採用」という言葉は、基本的にネガティブな意味で使われる。 「実力がないくせに」「親の七光り」「お偉いさんの息子だから叱れない」などなど……。 一方、「リファラル採用」という言葉が広まっているように、親族や知人からの紹介で入社することをポジティブに捉え、正式な制度として取り入れている企業もある。 さてさて、紹介で入社するのは「良い」ことなんだろうか、「悪い」ことなんだろうか。
若さはバカさと言うけれど、私も10代の頃はしっかりバカだった。バカな上に残酷だった。 私だけではない。周りの少女たち全員がそうだったのだ。未熟であるが故の無知に少女特有の無邪気さが加わると、バカさは残酷さに化ける。 あれは確か、高校1年の春の出来事だった。
「フリーランスになろうかなって考えてるんだけど、どう思う?」 これは少し前、学生時代の友人から受けた質問だ。 なんでも、まわりにフリーランスがわたししかおらず、相談に乗ってほしいとのこと。 「どうって言われてもなぁ……。なんでフリーランスになりたいの?」 「このまま会社勤めしててもダメかなって」 「ダメって、なにが?」
コンサルタント時代、「私は人を見る目がある」と述べたり、またはそう仄めかす経営者に、少なからず遭遇したことがある。 本人がそのように認識していることに対して、別にとやかく言うつもりはない。 誰がとがめる話でもないだろうし、採用の最終決定が、経営者であることに異論はない。 ただ、残念ながらそんな会社であっても、「経営者の社員への愚痴」が少ないわけではない。 「自分は採用がうまい」と言いつつ、社員のモチベーションが低いだの、成長意欲が低いだの、様々な文句を言うのは、どう考えても一貫性という意味では破綻しているのだが、そこはあえて突っ込むところではないので、いつも黙っている。