テレワークではサボりぐせが抜けない…そんな人が今日から試すべき3つのこと

すっかり日本企業にも定着した感のあるリモートワーク。フリーランスも含めると、多くの人がオフィスを離れて働く可能性がある時代になりました。
しかしうっかり仕事のことを忘れてしまい、「しまった!」となってしまった経験のある人も多いのではないでしょうか。

問題はやはり、「監視する上司」や「誘惑を断ち切ってくれるオフィス環境」がないことです。
自己管理が苦手な人や、上司が見ていないとやる気が出ないという人であれば、作業がなかなか進まず大変だと感じたこともあることでしょう。
どうすれば、このような問題を解決できるでしょうか。

1.まずは仕事環境を整えよう

まず自宅とオフィスでは、仕事環境が大きく異なります。

興味深いデータがあります。リモートワーク経験者の男女に聞いたところ、「自宅以外でリモートワークをしたことがある」人が7割を超えていたのです。

ビズヒッツは2月22日、「自宅以外でリモートワークするのにおすすめの場所」に関する調査結果を発表した。調査は1月9~23日、リモートワーク経験者の男女382人を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「自宅以外でリモートワークをしたことがあるか」聞いたところ、「ある」(72.8%)だった。*1

移動中に仕事をするケースも含まれるでしょうから、この数字だけで「自宅で働くよりもカフェの方が捗る」などと結論を出すのは早計ではあります。
しかし、中には自宅で集中して仕事ができないため、カフェや喫茶店、ホテル、ネットカフェなどで集中するために仕事をする人々がいるのです。

同記事によると、「自宅以外のリモートワーク場所に求めること」は、

1位「静かな環境」
2位「ネット環境がある」
3位「低料金・無料」
4位「アクセスしやすい」
5位「個室・ブースで作業できる」


となっています。
静かで個室的なブースがあることを条件としてあげる人が多くなっています。

ただし、カフェやホテルで仕事をする際の問題もあります。
毎回お金がかかりますし、公共のWi-fiを使う場合には情報漏洩に十分注意する必要があるからです。
逆に言えば、自宅にこうした集中できる環境を構築できるのなら、自宅がオフィスになり得るということです。
まずは自宅を改造することが、仕事に集中するための近道と言えるでしょう。

オフィスには大抵、仕事に関係ないものは置いてありません。
ところが、自宅はオフの場所として設定されていることが多いため、集中したくてもできない環境になっているのです。
テレビや本、ゲーム機など、興味をひくものがたくさんあります。
さらに、家族がいたり、ペットがいたりしては、業務に集中できるわけがありません。

『集中できないのは、部屋のせい。』(PHP研究所)
を発刊する 「ロジカル片付け」の達人である整理・収納コンサルタント 米田まりなさんは、自宅を集中できる場所に変えるライフハックを紹介しています。

片付けは徹底的にやると、一家庭で20~30時間はかかると言われるほど時間がかかる作業です。
ビジネスパーソンはそこまでの時間はとれませんから、まずはデスク周りを重点的に片付け、そこから少しずつ範囲を広げていくのがおすすめです。(米田さん)

*2 集中できない自宅を「精神と時の部屋」にする|ロジカル片付け Vol.1

2.時間管理をしよう

次に「上司がいないこと」によるダラダラをどうやって乗り越えたらいいでしょうか。ここで重要なのが自律的な時間管理・進捗管理です。

「そんなのできない」という人もいると思いますが、もし会社に勤めているのなら、いっそのこと上司や同僚の力を借りるのも手です。
リモートワークでも、チャットで進捗状況を共有しつつ、成果を出しているケースがあります。

創業からほぼ全員(メンバー800名以上)がリモートワークで働いているという株式会社キャスターの取締役の石倉秀明さんはこう言います。

なお同社は、オンラインで中小企業の人事・総務・経理・秘書などの業務をアウトソーシングで請け負ったり、企業のリモートワーク導入のコンサルティングなどをしている会社です。

「リモートワークでスムーズに業務が回らない」と相談を受ける会社は100%と言っていいほどチャットをうまく使えていない。
(中略)
チャットを利用する上で最も大切なことは、チャットを「バーチャルな執務エリア」だと考えることだ。
今までオフィスに集まり、行なっていたすべてのコミュニケーションをチャットで行うことは当たり前。むしろ、チャットを使いこなすことでオフィスの時よりもコミュニケーションを円滑にしたり、情報の透明性を高めたり、ビジネスのスピードを上げることができる。

*3 「800名、ほぼリモートワーク」の会社経営者が「チャットこそ空気を読むな」と言う理由

つまりチャットを「バーチャルな執務エリア」として活用することで、モチベーションをアップするわけです。

3.体調管理も忘れないこと

意外に忘れがちなのが、体調管理です。
実はオフィスでの仕事は非効率に見えますが、それでも通勤したり、他人のデスクに行ったり、会議室に移動したりとそれなりに体を動かしています。

リモートワークだとチャットも会議も自席でできるため、座りっぱなしになるリスクも大きく、意識的に運動時間を作る必要も出てきます。
また、通勤時間がなくなったことにより、運動不足になるケースも間違いなく増えています。

フィジカルトレーナーとして活躍する中野ジェームズ修一さんは、
「危機的」だと言います。

テレワークになり運動量が減ったため、体調不良を訴える人が増えているのが原因です。特に目立つのが体重増加と筋肉量の低下。普段からトレーニング習慣のある人でも、自宅にこもってしまうと、2kgも筋肉が減ってしまいます。この状態が続くと股関節や膝が痛みだし、血糖値が上昇します。その結果、多くの人が高血圧症になりかねません。筋肉を動かすことで体は糖を消費しますから、運動をしないと糖尿病のリスクも抱えてしまうのです(中野さん)

*4 座りっぱなしの「とてつもない危険」を見過ごしてはいけないワケ

彼がお薦めするのが、運動の習慣化。実際にストレッチや筋トレなどをオンラインで提供しています。

あとは、1、2、3をうまく組み合わせて、自分なりのルーティンを作ってしまうことです。
頭で「あれしよう」と考えずに自然に体が動くようにセットして、その仕組みを固守することで、習慣づけの力によって段々とルーティンとして定着してきます。

長く会社で働いてきた人ほど、この仕組みづくりに苦労するかもしれません。
ポイントはそれまで会社が与えてくれた環境をいかに自分で構築するかです。

「できない」「慣れていない」では、もはや通用しない時代になってきました。
環境に適応し、より高いパフォーマンスを出すためにもぜひ、ひとつひとつできることから習慣づけていって下さい。


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【エビデンス】
*1 マイナビニュース「自宅以外のテレワーク、約400人が勧める「カフェや喫茶店」以外の場所は?
*2 ライフハッカー「集中できない自宅を「精神と時の部屋」にする|ロジカル片付け Vol.1
*3 ITメディア「「800名、ほぼリモートワーク」の会社経営者が「チャットこそ空気を読むな」と言う理由
*4 ダイヤモンド・オンライン「座りっぱなしの「とてつもない危険」を見過ごしてはいけないワケ


【著者】のもときょうこ
文筆家・編集者。早稲田大学法学部卒業。損保会社を経て95年アスキー入社。雑誌「MacPower」「ASAhIパソコン」「アサヒカメラ」編集者、「マレーシアマガジン」編集長などを歴任。著書に「子どもが教育を選ぶ時代へ」「日本人には『やめる練習』が足りていない」(集英社)「いいね!フェイスブック」(朝日新聞出版)「マレーシア小・中・高校生留学の基礎知識: 進学方法と知っておきたいこと 」(キンドル版)。編集に松井博氏「僕がアップルで学んだこと」ほか。