「なぜ働かなくてはいけないのか」セミリタイアを果たしたYouTuberが気づいた意外な真実とは


セミリタイア系YouTuber
Genki Nishida / FIRE LIFE


2021年FIRE達成。現在、海外移住に向けてまっしぐら。
FIRE生活をVLOG形式で配信しております。
その日々のなかで、資産運用の素晴らしさだったりを共有できればいいなと思っております。

YouTube:Genki Nishida / FIRE
Twitter:@GecchoM
Instagram:genkiman_westfield


セミリタイアを果たしたユーチューバー。そう聞いて、どんな人物像を思い浮かべるだろうか。

一部上場企業を早期退職し、セミリタイアしたGenkiさんは、その暮らしぶりや資産運用について日々発信している。

彼はなぜ、そうした生き方を選んだのだろうか。

それが成功したのは、なぜだろうか。

そもそも彼にとって、セミリタイアとはどのような意味をもつものなのだろうか。

「今もサラリーマン時代と変わらないくらい忙しい日々を過ごしています」

そう語るGenkiさんに、セミリタイアに至る経緯と現在の生活、そして今後のビジョンについて伺った。

セミリタイアへの道のり

―Genkiさんにとってセミリタイアとはどのようなものでしょうか。

Genki

セミリタイアは一般的には「生活費の約半分を資産運用からの収入で賄いながら、後の半分を働いて稼いで、のんびりとした生活をすること」というように捉えられていると思います。
でも、僕にとっては、経済的なリスクを抑えつつ、心の底からやりたいと思うこと、楽しいと思えることに全力で取り組むための手段ですね。

―セミリタイアを選ばれた理由、経緯はどのようなものだったのでしょうか。

Genki

きっかけは、新卒で入社した会社でうつ病になりかけたことです。

学生時代は、特にやりたい仕事はなくて、高収入で汎用性の高いスキルが身につけられる会社に入りたいと思っていました。それで、学業もがんばって、コンサルタント会社に就職しました。

その会社は確かに給料は高かったのですが、毎日朝から晩まで働いて、とても忙しかったんですね。

でも、本当にやりたい仕事ではなかったので、収入を得るために多忙な日々を送ることが、どんどんストレスになっていきました。

さらに、周りの先輩の働き方をみると、出世すればするほど激務になっていって、プライベートな生活、例えば家族との関係に問題を抱えている人が非常に多かったので、それをみるにつけても、自分の将来が心配になっていました。

そのうちに、自分は何のために生きているのかわからなくなって、自分の仕事が全く手につかなくなってしまいました。

―それで、診察を受けられた?

Genki

はい。はじめは自分のそういう状態にも気づかず、パフォーマンスが落ちたのかと思って、しばらくは我慢して仕事を続けていました。

でも、だんだん状態が悪くなっていってしまったんですね。

そして、ついに産業医の方に休業を勧められて、1か月間、休養しました。うつ病の一歩手前でした。

―そういう状況に置かれたとき、例えば、これでスムーズなキャリアアップは望めなくなってしまうとか、もう元に戻れなくなってしまうのではないかと、休むことを躊躇するサラリーマンも多いのではないかと思います。Genkiさんにはそうした葛藤はなかったのでしょうか。

Genki

結構、我慢はしました。でも、同じような状況で潰れてしまった先輩をたくさんみてきていましたので、このままでは自分も危ういと思いました。

そのときには、もうその会社でキャリアを積むつもりはなくなっていましたので、それで休業に踏みきるハードルが下がりました。

周囲の評価はあまり考えませんでしたね。会社にとっては僕の代わりはたくさんいます。でも、僕の家族にとっては僕しかいないと考えたからです。

いわば、自分は何のために生きているのかというその原点に戻ったということかもしれません。

僕にとって最優先すべきは家族だったので、潰れてしまう前に休もうと決めました。そうしないと、家族も巻き込んでしまうし、いいことは何もないと思ったんですね。

そして、休養中に、それからの仕事のことについて想いをめぐらしました。

―そのとき、すぐにセミリタイアが頭に浮かんだのでしょうか。

Genki

最初はもっと漠然としていましたね。でも、一旦この場から引いて、少しゆっくりしたいという気持ちになりました。

よく考えてみると、自分は年収とか会社の評価とか社会的なステータスなどを気にしすぎていたのかなということに、そのとき気づきました。小さいことに悩んでいたのではないか、と。

それからは、もっと自分に素直に自由に生きていきたいと考えるようになりました。

それで、そのように生きていくためにはどうしたらいいのかと考えて、いろいろリサーチして辿りついたのが、セミリタイアです。

やりがいをもたらしたユーチューバーという仕事

―セミリタイアを決められてから、どんな準備をなさいましたか。

Genki

まず、資産運用ですね。セミリタイアをするためには、生活費の半分は資産運用で賄わなければならないので、それは必須でした。

僕は幸いなことに、父の影響で10代の頃から投資をしていましたので、投資のための資産はありました。それで、その資産をうまく運用していけるようにとシフトしていきました。そのことについては、父に感謝しています。

それから、資産運用以外の収入も絶対に必要なので、副業も考えました。
副業の条件は、自分が好きなこと、そのことを通してスキルが身につくことです。
そこで、ユーチューバーを始めようと思って、その準備もしていました。

―セミリタイアの準備中にはどのようなことを考えていらっしゃいましたか。

Genki

セミリタイアというと、世間的には、早く退職して勝手気ままに暮らすというようなイメージがあるかもしれません。

でも、僕としては、あくまで自分のしたいことに、なるべくリスクを抑えて挑戦するための手段だと思っていました。

それで、自分は本当は何がしたいのだろうというところを固めつつ準備をしていました。

―Genkiさんがセミリタイア後に気づかれたことは何でしょうか。

Genki

僕は仕事が大好きなんだということですね。

前の会社では、自分のしたくない仕事を生活のためにしていた。だから辛かったのですが、仕事自体は好きなんだということがわかりました。

ですから、もし自分の好きなことであれば、1日24時間働くこともできます。

ただ、その内容にはこだわりたいと思っています。

収入は資産運用からも得ていますが、結果的にユーチューバーが大切な仕事になっています。

―結果的にというのは?

Genki

最初はユーチューバーになろうとは思っていませんでした。ただ、直接的にやりがいが感じられるような何かをしたかったんですね。

最初に就職したコンサル系の企業は、どの顧客も大手で、プロジェクトが成功すれば社会的なインパクトが大きいということはありました。でも、だからやりがいが感じられたかというと、僕にとってはそうではありませんでした。

それで、規模は小さくても人と直接触れ合って、やりがいが感じられる仕事がしたいと思っていました。

ユーチューバーを始めたのは、自分のセミリタイア生活を発信していきたいという気持ちからです。セミリアタイアに至るまでの道のりやセミリタイア後の生活をシェアしたかったんですね。

そういう人がまだ誰もいなかったので、ニーズがあると思いました。それで、どんな媒介がいいかと考えて、ユーチューブを選びました。

実際にユーチューバーを始めてみると、視聴者の方々と直に関われてとても楽しいので、今はユーチューバーの仕事に満足しています。

僕のフォロワーさんは優しい方ばかりなんですよ。いつもあたたかいメッセージをいただいて、とても勇気がもらえますし、感謝しています。

―ユーチューブでセミリタイア生活を発信なさることは、Genkiさんにとってどのような意味をもつことなのでしょうか。

Genki

サラリーマン時代には、僕の中では、我慢してサラリーマンを続けるか、あるいは一か八かで起業するかの二者択一しかありませんでした。

でも、セミリタイアという選択肢があるということに気づいたことで、僕の中で具体的にコトが進みだしたんです。

かつての僕がそうだったように、悩めるサラリーマンがいっぱいいると思います。そういう方たちに、別の選択肢もあるんだよと、僕の経験をケーススタディーとして示すことで、その方たちのモチベーションアップになればいいな、エンカレッジできたらいいなという気持ちがあります。

自分の価値観を発信する、そしてそれを媒介として社会とつながり、そのことに僕自身がモチベーションをもらっている。そのことを表現者だと言ってくださる方もいます。

仕事と生活の境界がない理想的な生活

―セミリタイアを果たされた今、どのような生活を送っていらっしゃいますか。

Genki

今もサラリーマン時代と同じくらい忙しい毎日です。

朝8時頃に起きて、その後は育児と並行しながらユーチューブ配信の準備をして、夜の7時に夕ご飯を食べて、ジムに行って、勉強をして、11時から12時に寝る。毎日そんなスケジュールですね。

ただ、そのひとつひとつが自分の選択です。育児にしろ、ユーチューバーの仕事にしろ、勉強にしろ、自分の好きなことを好きな時にできるので、全然、苦ではありませんし、メリハリが効いていて、充実感があります。

ユーチューブを配信するのには非常に手間暇がかかります。特に僕はすべて自分でやっているので、大変です。ネタ集めや原稿作りといった準備や、撮影、編集など、それぞれに時間がかかります。

ただ、それで生活費のすべてを賄わなければならないというわけではないので、純粋に楽しんで取り組むことができています。

子どもが生まれたばかりなので、育児もしています。大変ですが本当に楽しくて、育児に関われるのは幸せですね。

こんなふうに、全体として仕事と生活の境目がない感じの毎日ですが、それが僕にとって理想的な生活なんです。

―今後のプランについてお話しいただけますでしょうか。

Genki

海外移住をしたいと思っています。

それは、昔から抱いていたビジョンです。海外に行ってさまざまな経験をして視野を広げたいという気持ちは、ずっともっていました。

セミリタイアしたことで、その希望をかなえることができるようになったので、今は世界地図を広げて、行き先を検討しているところです。

それで今は投資の勉強と並行して、英語の勉強や海外移住に向けてのリサーチもしています。

ただ、海外へ行っても、ユーチューバーの仕事はずっと続けていきたいと思っています。

読者へのメッセージ

―セミリタイアを選択肢のひとつとして考えていらっしゃる方にアドバイスするとしたら、どんなことでしょうか。

Genki

自由になった時間を充実して過ごせるかどうかが選択の分かれ目だと思います。

何をしたらいいのだろうと悩んでしまったり、だらだら過ごしてしまいそうだったら、セミリタイアはお薦めできません。

その時間を何に使うのか、明確なビジョンが描けるかどうかがポイントですね。

―今転職を考えていらっしゃる方に、メッセージをお願いいたします。

Genki

僕の経験からいえることは、セミリタイアするかどうかに拘わらず、資産運用と副業はすべきだということでしょうか。

それは、精神的、経済的な余裕につながるからです。
経済的基盤が盤石なら、選択肢が増えますよね?

また、副業はスキルを身につける上で有益です。
経済的に自立していてスキルもあれば、生活費のために働くのではなく、本当にやりたいことを選択できるようになります。

選択肢が増えれば、それは精神的なゆとりにつながります。
このことは、サラリーマンにも当てはまることではないでしょうか。

僕は皆がセミリタイアを目指すべきだとは思っていません。
ただ、誰にとっても選択肢を増やすことが大切だということをお伝えしたいんです。

また、資産運用とはいっても、僕はそれほど難しいことをしているわけではないですし、株で大儲けしようなどとは全く思っていません。

僕の資産運用のスタイルは堅実そのものです。

―最後に人材紹介を行っているエージェント向けにメッセージをお願いいたします。

Genki

これからは人生100年時代ですね。そういう時代に合わせたキャリアプランを提案なさってはいかがでしょうか。

今、転職は決して珍しいことではありません。

一旦、就職した後も、リカレント教育を受けたり、育児をしたり、また仕事中心の生活に戻ったりと、ライフステージに合わせて柔軟に働く時代がきているのではないでしょうか。

僕自身もそういう柔軟な働き方を目指してセミリタイアという道を選びました。

新しい働き方を皆で模索していけたらいいですね。


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【インタビュアー】横内美保子(よこうち みほこ)
博士(文学)。元大学教授。大学における「ビジネス・ジャパニーズ」クラス、厚生労働省「外国人就労・定着支援研修」、文化庁「『生活者としての外国人』のための日本語教育事業」、セイコーエプソンにおける外国人社員研修、ボランティア日本語教室での活動などを通じ、外国人労働者への支援に取り組む。
Webライターとしては、主にエコロジー、ビジネス、社会問題に関連したテーマで執筆、関連企業に寄稿している。
Twitter:@mibogon