
40代女性の再就職は難しいと思い、大切な人生の選択に迷っている人も多いのではないでしょうか。
確かに40代女性の正社員への再就職は、20代や30代の女性よりも狭き門です。
キャリアの積み方によっては、希望通りに行かないこともあるでしょう。
しかし、しっかりと準備と対策を行うことで、40代からの正社員としてのリスタートも決して難しいことではありません。
そこで今回は、40代女性が正社員として再就職するために必要な準備、キャリア形成について説明していきます。
是非参考にして、人生の大事な選択に際し判断材料にして下さい。
働く女性の現状
共働き志向の高まりと、企業の人手不足が重なり、女性の就業者は増えています。
厚生労働省の令和2年の調査によると、女性の就業者数は3,044万人で、労働力人口総数に占める女性の割合は 44.3%でした。*1
女性の年齢階級別労働力率も10年前と比較すると、全ての年代で上昇しています。
結婚や出産を経験する人が多い30~40代の労働力率がその前後より落ち込む「M字カーブ」も改善の傾向にあり、40代女性も社会で活躍していることが確認できます。

しかし、女性労働者に占める非正規職の割合は依然として高く、役員を除く雇用者のうち約54.4%が非正規の職員です。*1
数値からも分かるように40代女性が働くことはそう難しいことではありません。
しかし、「正社員」となると厳しい現状があります。
再就職を成功させるためには、しっかりと対策を立てなければなりません。
正社員として働くための4つのポイント
40代女性が再就職を成功させ、正社員として働くために必要な4つのポイントは以下の通りです。
・「譲れない条件」を事前に固めておく
・「自分の強み」を分析する
・「応募書類の完成度」を高める
・「面接対策」を行う
詳しく説明していきます。
「譲れない条件」を事前に固めておく
再就職先を探す時に、条件を求め過ぎてはいけません。
収入、仕事内容、勤務時間、やりがい、人間関係など、就職先に求める条件はたくさんあると思います。
しかし、すべての条件を満たそうとすると、候補の求人数も減り、再就職の道は狭くなってしまいます。
定期的に、高望みをしすぎていないかどうか見直してください。
希望条件には、必ず優先順位をつけておきましょう。
「自分の強み」を分析する
これまでのキャリアを分析し、自分の強みを把握することが非常に重要です。
自分にはどのようなスキルや知識があるのか、どのような経験があるのかを、丁寧に掘り下げていきましょう。
パート・アルバイトも含めた過去の仕事経験、持っている資格はもちろんのこと、私生活の中からも、あなたの強みを見つけることができるはずです。
「自分には何もない…」とは思わずに、自分の強みを探してみましょう。
「応募書類の完成度」を高める
40代の再就職となると、書類選考で落とされてしまう可能性が高くなります。
そのため、完成度の高い応募書類を作ることが必要です。
「自分の強み」を盛り込みながら、丁寧に作成してください。
履歴書は手書きにこだわる必要はありませんので、内容を重視しましょう。
より完成度を高めるために、家族や友人などにも確認してもらいアドバイスをお願いすると良いでしょう。
「面接対策」を行う
面接対策も必ず行いましょう。
面接対策をしておけば、面接時の緊張と不安を軽減することができます。
志望動機や自己PRは、声に出して練習しておきましょう。
また面接の時には、身だしなみをきちんと整えておくことも大切です。
カジュアルすぎる服装では、第一印象を損ねてしまう可能性があります。
社会人として好印象を与えられるような服装や髪型、メイクなどを意識しましょう。
働くママが活躍できる会社を探す3つのポイント
あなたが正社員として気持ちよく働くためには、ママが活躍しやすい会社を探すことも必要です。
下記の3点に注目しましょう。
・産休や育休を取得した実績があるか
・管理職に女性がいるか
・働き方が柔軟か
ただし、すべての条件を満たそうとすると再就職の難易度はどんどん上がっていきます。
高望みをしすぎないためにも、条件に優先順位をつけておくことが大切です。
産休や育休を取得した実績があるか
会社概要に「制度がある」というだけではなく、産休や育休の取得実績があり、さらに職場復帰している女性がいるかがポイントになります。
産休・育休から復帰している女性が多ければ、育児をしながらでも働きやすい環境である可能性が高いです。
管理職に女性がいるか
直属ではなかったとしても、企業の中に女性の管理職がいれば、将来のキャリアアップを目指せる可能性があります。
女性や、働くママへの理解がある可能性も高いでしょう。
働き方が柔軟か
働き方が柔軟かどうかも大切なポイントです。
自分の考える生活スタイルに合う会社を探しましょう。
リモートワークや、フレックスタイム制などを取り入れている会社、時短勤務が可能な会社など、様々な働き方があります。
働き方が合わない会社に就職してしまうと、子育てや介護などの私生活との両立が難しくなり、せっかく入社しても働き続けることが難しくなる可能性があります。
再就職前にやっておくと良いこと
ブランクがあり、その期間が長いほど仕事の勘が鈍っている可能性があります。
パソコンの各種ソフトの使い方や、最新のプリンター、クラウドサービスを使った新しい仕事の進め方についていけずに困ることもあるかもしれません。
再就職を検討した時から、希望する業界のことは独自に勉強しておきましょう。
個人でも試せるものはどんどん使ってみて、少しでも慣れておくことをおすすめします。
また、希望業界の知識やトレンドを勉強しておくことも大切です。
子どもが小さい場合には、子どもが病気になったときに預ける先はどこにするのか、緊急時はどう対応するのかなどを家族で話し合い、復帰後の働く環境も整えておきましょう。
家族・両親などのサポート体制ができていることや、病児保育が手配できていることなど、働く環境を自分でも整えていることを伝えれば、企業も安心して仕事を任せられます。
困ったときは人材紹介会社に相談
「再就職したいが自信がない」
「自分の強みがわからない」
「自分に合っている求人を見つけられない」
「一人で応募書類の作成や面接の対策を進めることが不安」
このような不安を抱えている場合は、転職・就職のプロである人材紹介会社を活用することをおすすめします。
人材紹介会社は、あなたに寄り添い、キャリアの棚卸から、希望する条件や理想の働き方に合う求人を紹介してくれます。
さらに多くの人材紹介会社は、応募書類の添削から面接対策、面接日の調整や給与交渉といったサポートも行ってくれるため、スムーズに就職活動を進めることができるでしょう。
人材紹介会社は、あなたの強い味方になってくれるはずです。
まとめ
今回は、40代女性が正社員になるために必要なことをお伝えしました。
正社員に再就職できるかできないかは、求職者の覚悟によるところが大きいものです。
しかし、自分一人で再就職を成功させようとするべきではありません。
家族や、転職・就職のプロである人材紹介会社にも相談してみましょう。
そうすれば、40代女性の正社員への道も開けてくるはずです。
あなたにとってよい選択ができることを願っています。
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【エビデンス】
*1 厚生労働省「令和2年版働く女性の実情」P2,17

【著者】髙橋 めぐみ
求人情報メディア・人材紹介等の総合的な人材サービスを提供する一部上場企業に勤務。在職中に250社以上の企業を取材し、求人広告の作成等に携わる。その後、教育業界に転職。現在はこれまでの経験を活かし、人材や教育に関する記事を中心にフリーライターとして活動中。