転職エージェントでは、求人紹介から選考対策まで、幅広いサポートを無料で受けることができます。
転職活動を行っている場合、すでに利用している人も多いのではないでしょうか。
しかし初めて転職をする場合、
「転職エージェントって掛け持ちしても良いの?」
「他の人はどうしているのだろう…。」
と気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、「転職エージェントの掛け持ちはしても良いのか」について、また掛け持ちした場合の「メリット」と「デメリット」について説明していきます。
転職エージェントは掛け持ちOK
結論から申し上げますと、転職エージェントは掛け持ちしても問題はありません。
マイナビが2017年に転職経験者100人に調査した結果では、転職エージェントに登録した数を「1社のみ」と回答した人は0人でした。全員が「2社以上」と回答しています。*1
つまり、2~3社の転職エージェントを掛け持ちするのが一般的と言って良いでしょう。
決して珍しいことではありません。
そのため転職エージェントも、求職者が他の転職エージェントや、求人サイトなどを利用して、転職活動をしていることは想定しています。
他の転職エージェントにも登録しているからといって、求職者に対する態度が変わったり、サービスの内容が変わることはありません。
気になる転職エージェントには、積極的に相談しに行ってみましょう。
あなたの力になってくれるはずです。
しかし転職エージェントの掛け持ちは、メリットだけではありません。
トラブルにならないように、ポイントをしっかりと押さえておいてください。
転職エージェントを掛け持ちする3つメリット
転職エージェントを掛け持ちするメリットのうち、代表的なものは以下の通りです。
多くの求人と出会える
転職エージェントを掛け持ちすれば、その分多くの求人と出会うことができます。
転職エージェントによって、扱っている求人は異なります。
そして中には、1つの転職エージェントでしか求人を出していない「独占求人」というものもあります。
応募するためには、その転職エージェントに登録するしかありません。
さらに転職エージェントでは、一般に公開されていない「非公開求人」も多くあります。
例えば、マイナビエージェントの求人情報は、約80%が非公開となっています。*2
非公開求人は、紹介されなければその求人があることすら知ることはできません。
利用する転職エージェントを増やすことで「独占求人」や「非公開求人」と出会う機会も増やすことができます。
つまり、自分に合う求人に巡り合える可能性が高くなるのです。
複数のキャリアアドバイザーから意見をもらえる
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーがつき、求人の紹介から転職に対するアドバイス、選考のサポートなどをしてくれます。
複数の転職エージェントに登録すれば、その分複数のキャリアアドバイザーがあなたを担当してくれます。
複数人からアドバイスをもらえば、多角的な視点で検討することができるでしょう。
さらに、担当のキャリアアドバイザーを比較することで「どういうキャリアアドバイザーなら自分と合いそうか」ということを客観的に判断できるようになります。
考え方や価値観が、自分と似ているキャリアアドバイザーに担当してもらうことができれば、希望に合った企業を紹介してもらえる確率が上がります。
転職エージェントの強みを生かせる
転職エージェントがもつ強みは、会社によって異なります。
例えば「求人量が多い」「若手の転職に強い」「1つの業界に特化している」「女性の転職に強い」「ハイクラスの転職がメイン」などです。
「求人量が多い転職エージェント」は、対応している業界が多く、求人数も豊富です。
その分、たくさんの情報を収集し、比較することができるでしょう。
キャリアアドバイザーも幅広い選択肢の中から総合的に判断して、あなたに合う求人を提案してくれます。
「若手に強い転職エージェント」は、転職したいが何から始めれば良いかわらかない等、0ベースからの相談が強みになるでしょう。
「業界に特化している転職エージェント」では、業界に精通しているキャリアアドバイザーが担当してくれるので、その業界の動向や専門知識などを知ることが可能です。
転職エージェントの強みを生かして使い分ければ、サービスを網羅的に受けることができます。
転職エージェントを掛け持ちする3つのデメリット
その一方で、転職エージェントを掛け持ちする上で想定されるデメリットというものも存在します。
主なものは、下記の3つでしょう。
転職活動の手間と時間が増える
転職エージェントを掛け持ちすると、キャリアアドバイザーとのメールや電話のやり取り、面談の回数が増えます。
また複数の転職エージェントで選考が同時に進んでいる場合は、それぞれの選考のスケジュールなども自分で管理をしなければなりません。
スケジュールの管理を間違うと、選考日が近くなりすぎて選考の準備が十分に行えないことも考えられます。
さらには、なかなか選考の日程が合わず、企業に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。
内定時期をそろえるのが難しい
転職では、基本的に入社意思についての回答期限が指定されています。
その回答期限を超えて長期間内定を保留にすると、別の応募者が採用され、自分は不採用になる可能性があります。
転職エージェントが1社の場合は、キャリアアドバイザーが応募企業の内定時期をそろえるように調整してくれます。しかし転職エージェントを掛け持ちする場合は、自分で調整しなければなりません。
複数の企業の選考が同時に進んでいる場合は「何次選考まであるのか」「結果は何日くらいでわかるのか」を把握する必要があります。
情報が多く迷いやすい
情報が多すぎて、迷ってしまう場合があります。
例えば、1つの悩みに対しても、キャリアアドバイザーによってアドバイス内容は異なります。どれを信じればいいのか、分からなくなってしまうかもしれません。
また、紹介される求人数が増え、その分、選択肢も多くなってきます。
自分の判断基準をしっかりと持つことが大切です。
掛け持ちするときのポイント
転職エージェントを掛け持ちする場合には、2つの注意するべきポイントがあります。
転職エージェントを掛け持ちしていることを伝える
正直に、他の転職エージェントも利用していることを伝えましょう。
以下のようなメリットがあります。
・掛け持ちしていること考慮してスケジュール調整をしてくれる
・同じ求人に応募してしまうリスクを減らすことができる
掛け持ちしていることを正直に伝えれば、選考日程が被らないように調整してくれます。
内定の時期をそろえるための相談をすることも可能です。
また、同じ求人に応募してしまうリスクがなくなります。
同じ求人に、複数のエージェントから応募するのはNGです。
転職エージェントの信用を失い、企業からの印象も悪くなります。
他の転職エージェントで選考が進んでいることを隠して、適当な理由で紹介を断ると、次回以降同じような条件の求人を紹介してくれなくなってしまうかもしれません。
効率よく転職活動を進めるために、掛け持ちしていることは伝えておきましょう。
転職エージェントの掛け持ちは自分の管理できる範囲で
転職エージェントは自分の管理できる範囲で掛け持ちしましょう。
掛け持ちしすぎて、手が回らなくなるようでは意味がありません。
まずは複数の転職エージェントに登録して、自分に合う転職エージェントを探しましょう。そして自分に合う転職エージェントの中から、さらに管理できる範囲に絞っていくのがおすすめです。
自分に合った転職活動のスタイルを見つけましょう。
まとめ
転職エージェントの掛け持ちについて説明してきました。
転職活動では、転職エージェントの掛け持ちが一般的です。
気になる転職エージェントがあれば、まずは相談してみましょう。
最初はたくさんの転職エージェントに登録したとしても、
最終的には自分に合っている転職エージェントを1〜3社程度に抑えるのがおすすめです。
転職エージェントを上手に掛け持ちして、転職を成功させてください。
あなたの転職活動がうまくいくことを祈っています。
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*1(参考)マイナビ「【経験者100人に調査】転職エージェント複数利用のメリット・デメリット、比較・選定のポイントは?」
https://mynavi.agentsearch.jp/landing/AgentComparison/
*2(参考)マイナビAGENT「マイナビエージェントとは?」
https://mynavi-agent.jp/
【著者】髙橋 めぐみ
求人情報メディア・人材紹介等の総合的な人材サービスを提供する一部上場企業に勤務。在職中に250社以上の企業を取材し、求人広告の作成等に携わる。その後、教育業界に転職。現在はこれまでの経験を活かし、人材や教育に関する記事を中心にフリーライターとして活動中。